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東京横浜ドイツ学園

学校イメージ 【東京横浜ドイツ学園】
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎南2-4-1
TEL:045-941-4841
HP: https://www.dsty.ac.jp/
コース 保/幼・小・中・高
認定 アビトゥア資格

学校案内

学校イメージ

日本のような言語も全く違う異国においてドイツ語を主要言語とした学校は特別な意味を持っています。
多くの家族が一時的に生活拠点を外国に移す際、その存在は大きいといえるでしょう。
広範囲にわたる教育方針(幼稚園からギムナジウム[第5学年から第13学年の9年制高等学校]まで)では、
ドイツ国内の学校から在外の学校への編入、また戻る際も問題がないよう配慮されています。さらには帰国後の編入、就職、学業などがスムーズにいくようにドイツ国内同様の基幹学校(ハウプトシューレ)や実業学校(レアルシューレ) の卒業認定、アビトゥア(高等学校卒業及び大学入学資格)の資格が可能となっています。これらは認定在外ドイツ学校として東京横浜ドイツ学園(DSTY)に適用されています。

 DSTYは今日東アジアにある在外ドイツ学校の中で、最も古い学校です。1904年9月20日、横浜の民家を校舎に 門戸を開いた本校ですが、当初の生徒は3カ国9名の男女でした。その後、2度の大火、1923年9月の関東大震災、2度の世界大戦などに見舞われ、移転・新築を余儀なくされました。学園の存続は幾度と無く危機にさらされたのでした。

戦後の混乱の中で「学校法人東京横浜独逸学園」が再び設立されたのは1953年9月のことでした。17名の生徒と共に、 この年の12月1月第2次世界大戦後、初めての授業が始まりました。そして1960年には早くも最初のアビトゥア受験者達が卒業資格を手にしました。1970年以降は、ドイツと日本の経済関係が強まるにつれ生徒数が急激に増加。

ついに東京大森校舎では収まりきらなくなり、1991年度から現在の横浜新校舎に移転したのでした。
新しく生まれ変わった東京横浜ドイツ学園は、基本理念と設備で時代に合った授業と放課後のさまざまなクラブ活動を 提供しており、そのための教室数も充実しています。学園の設備として校庭、ベライヒ(休憩時間などに生徒が自由に使える部屋)はそれ以外でも利用されています。

現在約440人の生徒がDSTYの下記のさまざまなクラスに通っています。
・幼稚園 3歳~6歳児
・初等科 第1学年~第4学年
・オリエンテーション段階 第5・第6学年
・中等科 第7学年~第10学年
・高等科 第11学年~第13学年
授業は全科目ドイツ語で行われています。

当学園の幼稚園では、特にドイツ語能力の向上に重点が置かれています。2004年9月からは、3歳児から5歳児のグループ(年齢無差別)が3つになり、5歳・6歳児対象の就学前グループと18ヶ月以上の幼児対象グループが新設されます。

初等科の授業時間割と指導要項はノルトラインヴェストファーレン州のカリキュラムに従っています。英語は第2学年から全ての生徒に義務付けられ、ドイツ語を話す生徒にはドイツ語の補習授業が行われています。

第5・第6学年は、オリエンテーション段階(中等科の最初の2年で、進学を決める学年)になります。2003年度は12年教育システムへの移行と共に始まりました。第5学年はザールラント州の要項を元につくられた12年教育システムの指導要項に従って授業が行われています。英語は第5学年から第一外国語として、また第6学年からは第2外国語にフランス語か日本語を選択することができます。

ギムナジウム、実業学校、基幹学校へは第6学年の前学期末に進学することになります。
実業学校と基幹学校の生徒には、ギムナジウムと異なった独自の指導要項が設けられています。(学習クラスは同じです)13年教育システムにのっとって授業が行われるクラスでは、第7学年で第2外国語としてフランス語か日本語を選択します。

第9学年の始めには第3外国語としてラテン語あるいは自然科学のどちらかが選択できます。これらの授業はノルトランヴェストファーレン州のカリキュラムに従っています。

高等科では、授業選択が受験科目によって異なります。ドイツ語は全ての受験生に卒業試験科目として義務付けられています。

ギムナジウムの卒業試験と同様に、基幹学校と実業学校では修了証書が与えられます。当学園での成績は、ドイツ国内の学校のものと同じとして見られます。その他、ドイツ、オーストリア、スイスから当学園への編入または逆の場合も、ほとんど大きな問題は生じていません。ただし、飛鳥に応じて編入生に対し、水準に追いつくための補充期間を設けています。さらにスイス国籍をもつ生徒には「スイス科」n授業も行っており、スイスの地史及びスイス語の育成を主としています。

授業は8時に始まります。第5学年~第7学年は規則上週1度、第8学年~第10学年は週2度午後にも必修授業がありますが、高等科での午後の必須科目は選択授業科目によって異なります。このように、当東京横浜ドイツ学園は「開かれた全日制学校」として成り立っており、多様な必須科目に自由に選択可能なクラブ活動、選択授業や補習授業、また場合によっては宿題の補修も行っています。

サッカー、バレーボール、水泳、ダイビングなどのクラブ活動に参加したり、陶芸、コーラス、校内バンド、インターネットサーフィンをしたりもできます。図書室では「本の虫」のために常に新しいものが揃えられ、工作室は変化に富んだプログラムで初等科の生徒たちの人気を集めています。学園内にはまた自由時間を過ごす部屋も設けられ、高学年生が静かに休むこともできます。これら各部屋には担当員が置かれています。食堂には保護者の意見も組み込まれたさまざまな献立が用意され、自由に利用する事ができます。

6台あるスクールバスは、都心や東京南部に住む生徒が利用しています。また地下鉄を利用して通学することもできます。

DSTYはドイツ連邦共和国に認可された在外ドイツ人学校の一つです。当学園は国家試験を適用し、養成された教師陣をそろえています。学園の運営は財団法人東京横浜独逸学園が行っており、理事会が管理事務局と財団執行部の権限を有しています。理事会はまた学園の利益の代弁も担っています。

【財政について】
ドイツ学園全体の予算の大部分が授業料と寄付金でまかなわれています。横浜の新校舎建設に際しての取得原価は約90億円、そのうちの約50億円は土地購入費となりました。これら費用の大部分には大森旧校舎の売却分が当てられました。しかし銀行からの借り入れを含めても尚費用の10%以上が不足し、結果ドイツ企業からの寄付によりその不足分が補われました。

このような厚い好意による援助行為はおそらく在外ドイツ人学校史上、この一度きりとなることでしょう。
1995年からは生徒数が増加し、国からの補助金削減にもかかわらず、銀行へ借り入れ分全額を返済することができました。

これらの理由から当東京横浜ドイツ学園は、他の在外ドイツ人学校に比べ比較的経営状態がよいといえるでしょう。また学費の面では部分的ではあるものの、東京にある他のインターナショナルスクールよりもはるかに安くなっています。さらに当学園はドイツ連邦共和国の援助と、連邦行政局により支援されている11人の国外派遣教員により支えられています。

また、スイス国籍の教員も、在スイスの銀行や企業、また行政府による援助で投入されています。現在DSTYの予算は約3分の1がドイツ政府からの援助、また残りの約3分の2が授業料及び寄付金でまかなわれています。

【日本の中の在外学校】
ドイツ学園の卒業試験(アビトゥア)が日本の大学入学試験受験資格として認められたのは95年10月3日からのことです。

当学園はこの時やっと、日本の在外学校として特別な責任を自覚したわけではなく、精神や社会科学の分野は当然のことながら、授業内容には既に反映されています。日本語の授業はドイツ語を話す初等科の生徒の必須科目となっており、日本語を話す生徒は学習グループ「母国語としての日本語」に参加することもできます。DSTYはさらに、日本とドイツの異文化交流にも力をいれています。当学園は多くの日本の学校、大学及び教育機関とつながっており、交換留学プログラムなども行われています。

DSTYは外国で育つ子供たちが抱える問題にも精通しています。そこで当学園では主体となるドイツ語や数学の授業時間数を増やし、ドイツ語、数学、外国語の補習授業も行っています。また大人のための「言語と文化のドイツセミナー」や、ドイツ語と日本語による言語学習の場「日本語セミナー」も開講されています。その他コンサート、展覧会、演劇や学園祭などの催しには日本からだけでなく国際色豊かな方々がお見えになります。

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